じっぽ当直日誌・スーパーマイルド@はてな

『さるさる日記』から続く、中年内科医の日常日記。これまでの分はこちら。http://touchoku.jugem.jp

タイトルホルダーとXbox Series Sがやってきて、僕は束の間の満足感に浸った。

 今日から5月。毎年5月病に悩まされる僕にとっては怖い時期だ。
 なんとかゴールデンウィークまで逃げ切ろう、と頑張るまでは良いのだが、ゴールデンウィークが終わると、再び押し寄せてくる日常業務に耐える気力が尽きている。あらためて考えると、ゴールデンウィークにまともに休めるようになったのも、5年くらい前からではあるのだが。以前働いていた救急病院などは、救急当番が連休中に一日入っているだけでずっと憂鬱な気分になり、そのときに受けた重症の急患対応で休みは消え失せる、なんてことばかりだったものなあ。休みの日も、ほとんど毎日病棟の回診をするのが当たり前になっていたし。ゴールデンウィークがみんな休みというわけではないし、観光地とかサービス業にとってはかきいれどきだ。さすがに、コロナ禍のゴールデンウィークも3回目になると、サービス業に対しても「こんなときに働くのは大変」というよりは、「そろそろ稼がないとやってられないよね」とも思う。しかし、新型コロナの新規感染者、まだけっこう多いのだけどなあ。

 今日は春の天皇賞。今年の春のG1レースは人気馬を横山武史騎手が毎週掲示板外にぶっ飛ばし続け、高松宮記念から波乱の結果が続いている。それも、枠順が大きく影響するレースが続いているのだ。今年の春の天皇賞は、昨年の2着馬ディープボンドと昨年の菊花賞馬タイトルホルダーの「2強」と目されていたが、なんとディープボンドは8枠18番、タイトルホルダーは8枠16番と、両馬とも外の8枠を引いてしまった。僕の本命はディープボンドだったのだが、京都競馬場春天ほどではなさそうとはいえ、阪神の3200mでも、大外枠が不利なのは間違い無いだろう。この春の「枠順に泣かされた馬たち」のことを思い出すと自信がなくなるのだが、正直なところ、ディープボンド以外は何が来てもおかしくない。タイトルホルダーの菊花賞は強かったけれど、展開に左右されてしまうのが逃げ馬の宿命で、ダメな時は掲示板にも載らない惨敗もありそう。それ以外の馬は、長距離戦が重視されない時勢もあって、もう何が来てもおかしくないというメンバーレベルに見える。

 結局、初志貫徹で、ディープボンドの複勝をそれなりの金額購入し、久々にリアルタイムでG1を自宅観戦。
 
 ……終わってみれば、やっぱり、G1を勝ったことがある馬って強いんだな、と納得せずにはいられないタイトルホルダーの圧巻の逃げ切りだった。
 落馬でカラ馬になりながら一緒に走り、2番目に入線し、レース後にはいきなりひっくり返って悶え、「うわっ、辛い光景を見てしまった……」と思いきや、立ち上がって退場していったシルヴァーソニックが助演賞受賞。大きな怪我は無かったようでよかった。
 そして、今年も2着のディープボンド。タイトルホルダーにあの逃げ切りをされては、どうしようもなかった感じ。
 それにしてもタイトルホルダー、他にどうしても逃げたい馬がいなかったとはいえ、スタート後、思い切って内に切れ込んでハナを主張した横山和生騎手も見事だった。レース後の正面からの映像を見て、武豊騎手が若かりし頃にメジロマックイーンで圧勝しながらスタート直後の大斜行で降着になった秋の天皇賞を思い出した。思い切った好騎乗と無謀な危険騎乗は、まさに紙一重なのだと思う。でも、その紙一重で良い方向へ導くのが、一流なんだよなあ。
 ディープボンドがなんとか2着を確保してくれて、複勝にしておいて良かった、と胸を撫で下ろした。そして、配当も人気どころで決まったので110円を覚悟していたものの、なんとか120円ついてくれてありがたい。本命馬複勝勝負だと、この10円の差がけっこう大きい。
 終わってみれば、8枠の人気馬のワンツーで、久々に人気サイドでの決着だった。1番人気の不振が続き、枠順をみんなが意識するようになると、あざ笑うかのごとく、こういう結果になるのが競馬なのだよなあ。

 昨日、仕事を終えた後、Twitterを眺めていて、ヨドバシカメラのネットショップでXbox Series Sが定価販売されているというツイートを見つけ、どうせもう売り切れているよな、と思いつつ確認してみたら、まだ定価で買える状態だった。どうせならSeries Xのほうが……どうせGame Passしかやらないだろ? そもそも、PS5もほとんど稼働していない状態なのに、Xbox必要? など、自分内会議が行われたが、結局、「せっかく見つけたんだから」と自分に言い訳をしまくって購入したのだった。
 そのXboxが、夕方にやってきた。ヨドバシ早い。正直、注文した後に「今の自分に足りないのは『遊びたいゲーム』じゃなくて、「ゲームをやるための時間』と『ゲームに夢中になれる精神的な余裕』なんだよなあ、と、しばし反省していた。だが、「そんなに遊ばないとしても、手に入れられて嬉しい、という購入した瞬間の満足感を得られればいいや」と自分を説得してしまえるようになった50歳。もう、自分が短いあいだでも心地よくなるためだけにお金を使っても、(あるていどなら)構わないじゃないか。最近は「自分の機嫌を損ねないこと」を意識しながら過ごしている。それにしても、我が家のゲーム機の充実ぶりといったら!僕があしゅら男爵アシュラマンなら良かったのに。いや本当にアシュラマンだったら、かなり生きづらそうで、テレビゲームどころじゃないか。
 
 とりあえず、ずっと買いたかったXboxをようやく買えて嬉しい。それでいいじゃないか。たぶんあまり有効利用できないけど。