じっぽ当直日誌・スーパーマイルド@はてな

『さるさる日記』から続く、中年内科医の日常日記。これまでの分はこちら。http://touchoku.jugem.jp

『ヴァイオレット・エヴァ―ガーデン外伝』とコンビニのレジでの非濃厚接触

 平日休みの木曜日。せっかくの連休ではあるが、外出もできないので、家で『ヴァイオレット・エヴァ―ガーデン・外伝』のDVDを観ていた。そもそも、本編を全く観たことがないのに、いきなり外伝というのもどうかと思うのだが、『銀河英雄伝説』も、最初に読んだのは、何かの旅行のときに新幹線で『ユリアンのイゼルローン日記』を読んだのだよなあ。
 『ヴァイオレット・エヴァ―ガーデン』は、どうしても、あの事件の記憶と結びつけられてしまうのだが、光の反射や緑のアニメーションが素晴らしい作品だった。そして、他人に対する「優しさ」というのは、ベタベタするのではなくて、「その人がやるべきことをやる」ことではないか、というようなことを考えさせられた。すべてがハッピーエンド、というわけではないのも、僕好みではある。でも、近い将来、「人を感動させる手紙(メール)を書くAI」に、人間は勝てなくなるのではないか、とも思う。

 インドア人間の僕なのだが、さすがにずっと家に籠っているがなんだかイヤになって、夕方、人が少ない時間帯を見計らって、近所を散歩することにした。いちおう、近所のパン屋さんに行く、という目的で。新型コロナでみんなが外に出ないようにしているのに、空は、人間をからかうように、ひたすら青い。なんだか、マスクをして軽く汗ばみながら歩いていると、現実感が失われていく。

 帰りにコンビニに寄って買い物をしたのだが、レジで若い女性の店員さんの声がよく聞こえず(もともと大きな声を出しそうにない人だったし、お互いにマスクをして透明なビニール越しにやりとりをしていたのだから、しかたない)、商品の受け渡しの際に、店員さんの手に僕の手が少しだけ触れて、お互いに「あっ!」という感じであわてて手を引っ込めた。普段だったら、僕みたいなキモいおっさんに手とか触られたくないよな、と内心落ち込むのだが、このコロナ禍の世の中では、向こうも「お客さんに接触するとクレームをつけられるかもしれない」と思ったのだろうな、と解釈することができるというプラスの面を発見した。僕がキモいわけじゃない、コロナのせいだ!……ま、これだけ好き放題コロナにやられているのだから、落ち込まない理由にくらいは使わせてもらってもよかろう。

 これで4月も終了。少しだけスイッチの『どうぶつの森』をやって、しょぼいつりざおを作って寝た。いや、なぜか寝つけず、1時間おきに目が覚めて困った。


あつまれ どうぶつの森 -Switch

あつまれ どうぶつの森 -Switch

  • 発売日: 2020/03/20
  • メディア: Video Game