浅村選手は、本当に楽天に行くらしい。
恩義の西武、条件のソフトバンク、地元のオリックスに比べて、チームも強いとは言えないし、破格の年俸というわけでもない(もしかしたら、三木谷マネー、みたいなものが積まれていたのかもしれないが)楽天を選ぶというのは、なんだかとても不思議な感じがした。
本人は「新しい環境でのやりがい」を語っていたのだけれども、正直、「人がやらないことをやってみたい人なのかなあ」としか思えない。
こういう人がいるからこそ、世の中は面白い、とも言えるのだが、西武ファンとしては、「楽天に行くのなら残ってくれればいいのに」って感じだろうなあ。西武はFAで選手が流出していきやすい球団で、昔のカープのように、圧倒的な低年俸とか、球場施設が古い、というわけでもないのに、なぜそうなのかよくわからない。いやむしろ、中途半端に人気もお金もある、という状況は、かえって愛着がわきにくいものなのか。昔のカープのような状態だと、それこそ、自分の「男気」の発露として残留するというストーリーに乗っかってしまう選手もいるだろうし。
以前読んだ本に、西武の本拠地球場(メットライフドーム)は、ナイターではやたらと虫が多い、と書いてあった。虫が苦手な人にはつらい環境だ、とも。もしかしたら、浅村選手は、虫が嫌で西武から離れる決心をしたのではなかろうか。そんなバカバカしい、という気持ちとともに、人間が重大な選択をする理由というのは、案外、他者からみたら「なんでそんなことで」というものが多いことも僕は経験してきた。先輩を慕ってFA移籍、というストーリーよりも、「本拠地の虫が嫌だった」のほうが、僕にとっては説得力があるのだ。先輩はいつどうなるかわからないけれど、本拠地を移転しないかぎり、虫は居続けるし。香川照之さんだったら、嬉々としてずっと西武に残留してくれたかもしれないな。
有野課長の幕張メッセでのライバル、という認識しかしてこなかった米津玄師さんの曲を最近よく聴いている。
こんなオッサンが聴いてもいいのか、と思いつつ。
『Flamingo』格好いいよねえ。久保田利伸さんが出てきたときのことを思い出す。
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