じっぽ当直日誌・スーパーマイルド@はてな

『さるさる日記』から続く、中年内科医の日常日記。これまでの分はこちら。http://touchoku.jugem.jp

人間は、どんな状況でも希望を持ち続けるのは難しいが、完全に絶望しきってしまうのも案外難しい。


 久々に子どもたちを連れてゲームセンターへ。ポケモン仮面ライダーのカードゲームなどをやって遊んだ。けっこうお金を使うのだが、クレーンゲームよりは安上がりだな、とも思う。パチンコとかクレーンゲームって、結局は技術よりも店選びが重要なんだよなあ。店が客に取らせる気があるかどうか。

 家で長男と『モノポリー』をやって負け、次男と『スマブラ』をやって負けた。まあ、羽生善治さんも、子どもと将棋をやるときのアドバイスを求められて、「負けてあげてください」って言っていたからさ。問題は「負けてあげる」レベルではなく、けっこう本気でやって負けてしまっているところなのだが。子どもたちの成長を感じられて嬉しいが、内心悔しくもあり。

 先週キャリーオーバーになっていたので、久しぶりにWIN5を購入。夜に録画しておいた『競馬BEAT』を確認したら、2レースめの札幌10Rで終わっていた。麒麟川島明さんが新幹線の遅れで出演していなかったのが寂しい。最近はこの番組の川島さんを観るのが日曜日の楽しみなのだ。
 アイビスサマーダッシュは的中するもマイナス収支。

 今日のカープは、横浜DeNA選。序盤に5点を失い、平良投手は絶好調。これはもう、カープには関わらないほうがいいな、と途中経過も見ないようにしていたのだが、途中で魔がさして確認してみると8回の表。堂林と会澤のホームランなどで6対5の1点差にまで詰め寄っていた。でもなあ、この「追いつかない程度の反撃」が、カープお家芸だしなあ、と思いつつもやっぱり気になって経過をちょこちょこ確認していたら、9回表にDeNAの守護神・山崎から鈴木誠也が同点タイムリー。1アウト満塁で、バッターは会澤。内心期待してはいるけれど、ここでゲッツーを食らって9回裏にサヨナラ負けが、今年のカープのデフォルトだから、と自分に言い聞かせる。
 結果は、そんな僕の負の予防線を見事に裏切ってくれて、会澤は満塁ホームラン!

 やられたらやり返す!鯉返しだ!
 と、ちょうどその時間に放送されていた『半沢直樹』の名台詞のアレンジ版を一人つぶやいてみた。
 しかし、人間の希望と絶望というのは表裏一体というか、今年はもう観るのもつらくて、スルーしようとしていたプロ野球だったのに、こういう試合を見せられてしまうと、やっぱりまた期待して観てしまうのだよなあ。
 人間は、どんな状況でも希望を持ち続けるのは難しいが、完全に絶望しきってしまうのも案外難しい。こういう「刹那的な至福の瞬間」みたいなものを他者からときどき与えられるからこそ、人生を損切りできないまま時間を過ごし、長くもない寿命を浪費してしまう面もある。
 他人のことで一喜一憂しないメンタルの強さがあれば、僕も人生変わっていたのかなあ。


超越の棋士 羽生善治との対話

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