じっぽ当直日誌・スーパーマイルド@はてな

『さるさる日記』から続く、中年内科医の日常日記。これまでの分はこちら。http://touchoku.jugem.jp

2021年の『ファミコン探偵俱楽部』とオリンピックとSNS

 平日休み。あまりにも暑いので外に出るのも嫌になるのだが、昼間からオリンピックをずっと視ていられるほどスポーツ好きでもない。

 結局、少し買い物に出かけたり、スイッチで『うしろに立つ少女』の続きをやったりして過ごす。『ファミコン探偵俱楽部』、昔懐かしのコマンド総当たりでフラグを立てて進めていくタイプの推理アドベンチャーゲームなのだが、今やると、懐かしさと同時に、当時は2作だけじゃなくて、シリーズ化するつもりだったのではないかと思う。ファミコンの通信システムのサテラビューでの3作目があるそうなのだが、僕はサテラビューも見たことがない。けっこう面白かったんだけど、やっぱり推理アドベンチャーゲームって売れないのかなあ……まあしかし、「少年探偵」なんて設定そのものが、2021年にプレイするとかなりコンプライアンス的に厳しそう。学校に外部に人間は入れなくなっているし、警察も協力しないだろうし、探偵を名乗って聞き込みしても誰も答えてくれないだろう。そもそも、家のチャイムが鳴っても、アポがないと出ない人も多いはず。だからといって、監視カメラやNシステムで事件を解決する推理ゲームとかが流行るとも思えない。もう、突然出現したゾンビに囲まれた館を密室にするしかなくなるわけだ。

 女子体操の選手が、SNSでの誹謗中傷について、インタビューで語っていた。瀬戸大也選手が、体力を温存しようとして決勝に進めず、大バッシングを受けたてもいる。
 でも、このネット社会というのは表裏一体というか、スポーツで生計を立てようとする人たちにとっては、話題になることで収入にもつながるし、瀬戸選手のプライベートな行状はさておき、決勝まで体力を温存する「作戦」そのものは、公言しないだけで多くの選手がやっているはずだ。日程的にも、常に全力投球では決勝でガス欠になってしまうだろうし。要するに、瀬戸選手は「作戦に失敗した」だけの話でしかない。全力で準決勝を圧倒的な成績で突破して、決勝ではボロボロで勝負にならないよりは、なるべく予選で余力を残して決勝に残るための賭けをして負けた。結果的には作戦失敗ではあるけれど、人格をどうこう、という話でもあるまい。そもそも、実力的に圧勝できる選手だったら、予選や準決勝でも余裕残しで危なげなく通過するものだろうし。メダルの有無での世間の評価の差を考えると、賭けに出る気持ちも理解はできる。こういうのって、もしうまくいっていたら「作戦勝ち!」って高評価されるはず。

 勝てば官軍、感染が拡大しても、日本代表選手のメダルラッシュでオリンピック楽しい!みたいなのもなんだかなあ、とは思うのだけれど、こうして日記のネタにしている時点で、僕も恩恵を受けているのは間違いない。しかし、日本で開催されていると、海外のオリンピックやワールドカップみたいに、夜更かししたり早起きして視る、というのが無いのは、ありがたくもあり、ちょっとお祭り感が減る気もするなあ。

 夜、新しいスマートフォンがオンラインショップから届いたが、結局、今日は開封せず。明日は早番だし、週末の楽しみにとっておくことにした。