マイルCSは、この秋では1番と言えるくらい自信があったのだ。
モズアスコットは4枠8番という好枠だったし、富士Sを勝っていて前で勝負できるロジクライが4枠7番。
これはもう、4枠から流せば当たるだろう、そうそう、枠連4-4を忘れないように。
アエロリットは輸送と外枠が厳しいので軽視し、1枠のペルシアンナイトとステルヴィオのどっちかは来そう。
4枠から手広く流して、あとは前で競馬ができて、マイルへの短縮も良さそうなアルアインがいる2枠と1枠の枠連、これで完璧!
いやほんと、競馬ダメだな。
昼間に馬券を外すとその日一日イライラしてしまうので、家族が寝静まったあとにひとりで結果を観ることにしているのだが、僕がリアルタイムの動画でみたときのモズアスコットは首を下げて気合乗り満点、すごいレースへの集中力!という感じだったのに、録画でみたらスタート前の待機の時点では、ゼッケンの下が真っ白で、ひどい発汗だった。なにそれ。それでも、最近の競馬って、追いきりとか場体重とかパドックの気配とかアテにならないしな、と眉間に皺を寄せながらかすかに希望を持っていたのだが(ロジクライが来るかもしれないし)、ロジクライは前で競馬するも直線ではほとんど見せ場がなく、モズアスコットは道中行きっぷりが悪く、直線でぶつけられ戦意喪失。ファミリージョッキーかよ……
それでも、アルアインが直線伸びて、白い帽子が内からやってきたときには、「(馬券的に)なんとかなったか?」と思ったのだが、白い帽子は2頭揃って来やがった……どっちか1頭でよかったのに……内からやってきた2頭の伸びはすごすぎて、まるで『F-ZERO』の加速エリアを通ったようだった。なんで内がいいのがわかっていて、川田も2頭通れるくらい内を開けるかね。
秋の天皇賞のスワーヴリチャードといい、今回のモズアスコットといい、調子や展開はさておき、1番人気が他の馬にぶつけられて終了というのが続くと、買っていた側としては「金返せ!」としか思えない。外国人騎手の活躍は結構なのだが、なぜ僕が買っていない外国人騎手ばかりが素晴らしい騎乗をして、買った外国人騎手は他の馬にぶつけられたり、異常な入れ込みがみられたり、ずっと包まれっぱなしだったり、わけのわからない凡走をしたりするのか。
1番人気の馬だから、スワーヴのときも今回のモズカッチャンも、同じような思いをしている人が大勢いるはず。
どうせ後ろからの競馬になるだろうし、ペースもそんなに速くならないから厳しいのではないかと予想していたステルヴィオが5番手で競馬して内を突いて勝つのだから、ビュイックは上手いし、いろいろハマったということなんだろう。サングレーザーもリスグラシューも長いと思われた距離を平然ともたせてしまうモレイラとかをみても、結局、いままで日本人騎手がやってきた競馬というのは、本当に上手い外国人騎手が乗るとあんまり参考にならない、というのが明白になったのが今年の秋のG1で、そうなるともうあれこれ考えるよりも外国人騎手の馬を買っておけ、という話なんだよな。わかっているつもりでも、今回はルメールやムーアに行ってしまうし、先週みたいに岩田の馬が2着に残ることもある。ひとつだけ言えることは、外国人騎手の活躍によって、これまでのルールや常識というのはアテにならなくなってきている、ということだ。しかし、何だったんだモズアスコット。調教師は「せっかく仕上げてもこれじゃレースにならない」と怒っていたそうだけれども、先週はリスグラシューで余計なことしてくれて、今週はモズアスコットで見せ場ひとつつくれない無能っぷりで、こちらとしては「これじゃ馬券なんて買う気にならない」。
ただでさえ、いろいろと最近疲れ果てているので、こういうときはギャンブルはやめておいた方が良いに決まっているのだ。だが、そういうときだからこそ、「ここで馬券が当たれば、少し気分転換になるのではないか」とか考えてしまうのだよな。それで自信を持って買ってこんな糞レースを見せられて、さらに落ち込んでしまう。そもそも、なんでこんなレースの予想にあんなに自信があったのか。気持ちが弱っているときほど、妙な自信に踊らされてしまい、さらに傷を深くする。やっぱり、一番ダメなのは自分だ。きついな。
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