じっぽ当直日誌・スーパーマイルド@はてな

『さるさる日記』から続く、中年内科医の日常日記。これまでの分はこちら。http://touchoku.jugem.jp

アーモンドアイ vs ダノンプレミアムの歴史的一戦!の想定外の結末

 ヤクルトがついに連敗脱出。あれだけの打線があれば、打ち勝つ試合がひとつくらいはありそうなものなのに、16連敗もしてしまうとは。春先のカープといい、勝負事というのは、ちょっと歯車が狂ってしまうだけで、大きく結果が揺らいでしまうものなのだ。
 カープはアドゥワ誠が序盤につかまり7失点。これはもう勝負にならないな、と思っていたのだが、あとで結果を確認してみると、カープが5点を返して、2点差まで追い上げていた。負けた試合ではあったけれど、今のカープは本当に強い。あの連敗地獄のときと同じ選手がやっているのに、結果はこんなに違う。

 安田記念は、アーモンドアイとダノンプレミアムの直接対決で盛り上がっていた。僕は先週のサートゥルナーリアの負けと今の東京競馬場のG1の予測不能な激走馬の連続に意気消沈していて、ここはなんとかダノンプレミアムの複勝で、安くてもプラスにしたい、と思っていた。
 15番枠は前につけて早めに抜け出したいプレミアムにはマイナスだが、マイルなら海外からの帰国初戦のアーモンドアイよりも安定感があるだろう、と。
 まあ、120円、できれば130円つけば……という感じだったのだけれど、出先でパドックの映像を見てみると、ダノンプレミアムは落ち着きがなく、パニックに陥っているようにみえた。
 いつもだったら、それでも、「いや、マイルだったら、このくらい元気があったほうが」とか自分に言い聞かせてそのまま買ってしまうのだが、最近はすっかり自信がなくなってしまっているので、「いくらなんでも、この状態の馬にそれなりの金額を賭けるのは期待値が低すぎるよな……」と、締切10分前に悩んでしまった。
 とはいえ、アーモンドアイもやや太め残りにみえるし……

 いっそのこと、これこそ「ケン(賭けないでレースを見るだけにすること)」に自分を慣らすチャンスではないのか。
 短時間にさんざん悩んだすえ、今回は賭ける金額を大幅に減らして、アーモンドアイとダノンプレミアムを外し、内からアエロリット、サングレーザー、インディチャンプ、ステルヴィオペルシアンナイトの5頭の馬連ボックスを買うことにした。
 まあでも、アーモンドアイとダノンプレミアムを買わないと、あんな状態でも強いから来るよなきっと……と、結果をみる前から落ち込んでもいたのだ。
 こういうとき「買わなかった馬が来る」「買い目を変更したら、変更前の馬券が当たっていた」というのは、競馬者あるあるだし。
 でもまあ、金額はだいぶ減らしたし、これで外れても、あのダノンプレミアムの入れ込みっぷりをみて買って外すよりは、気分的にも経済的にもダメージは少ない、と自分に言い聞かせた。

 レースは、ロジクライがスタート直後に大外から斜行し、外枠の馬を壊滅させてしまうというとんでもない展開に。
 さほどハイペースにもならないまま、逃げたアエロリットが追いすがるグァンチャーレを残り200mで突き放したところに満を持して福永祐一のインディチャンプが襲い掛かる。
 うわっ、いままでさんざん予想してもダメだったのに、今回の泥縄馬券が当たる、のか……?しかもこれ、けっこうつくぞ!

 ところが、外から凄い脚で、14番、世界のアーモンドアイ!
 ゴール前、なんとかアエロリットが2着に残った、ように見えた。
 だが、これまで府中競馬場の写真判定では、何度も煮え湯を飲まされてきたのだ。府中はカメラの位置もあって、フジテレビの中継では届いていないようにみえる外の馬が差し切っていることが多い。この間のNHKマイルカップケイデンスコールには、それで泣かされたのだ。

 写真判定は、本当に長かった。
 1着5番インディチャンプ。いいよ、それはもうわかってる。
 2着はクビ差で、2番アエロリット!
 3着のアーモンドアイとは、ハナ差だった。
 いやしかし、敵に回すと(?)本当に怖いな、アーモンドアイ。他の上位馬は内枠ばかりで、スタート直後にあれだけの不利があってポジションを下げたのに、上がり32秒4で、この着差。
 強さは際立っていただけに、もし自分がアーモンドアイを軸にしていたら、本当に悔しかっただろうと思う。
 半ば開き直って、単勝3番人気からほぼ人気順に5頭の馬連ボックスを勝ったら馬連5600円。禍福はあざなえる縄のごとし、とは、こういうことなのだろうな。
 そして、こうしてまぐれ当たりすることもあるから、なかなか競馬はやめられないのだ。生涯収支でプラスになることはなくても。

 ダノンプレミアムはなんと16着の最下位で、川田騎手はレース後に下馬していた(のちにケガではないとの発表あり)。
 「世紀の対決」のはずが、2頭とも連には絡まず、という結果に終わり、内容的には拍子抜けしたが、馬券は大当たり。
 安全確実にダノンプレミアムの複勝でいこうと思っていたのは何だったのか。あのダノンプレミアムのパドックでの様子をみると、先週のサートゥルナーリアといい、競馬というのは不確定要素が大きすぎるな、とあらためて思う。
 サートゥルナーリアみたいに、発売締切後に首を上下に振って入れ込みまくり、なんていうのは、もうどうしようもないし。
 それでもダノンプレミアムの単複がけっこう売れていたので、かえって不安になったくらいだ。
 
 これは鉄板!と信じていたものが崩れるダービーのようなこともあれば、今日のようなラッキーパンチもある。もっとも、いち競馬ファンとしては、歴史的な対決になるはずが、微妙な結末ではあったけれども。
 
 息子が『ドラクエビルダーズ2』にハマっているなか、一足先に就寝。