じっぽ当直日誌・スーパーマイルド@はてな

『さるさる日記』から続く、中年内科医の日常日記。これまでの分はこちら。http://touchoku.jugem.jp

「子供の日」に、10年ぶりの『グラディエーター』

 5月5日、子供の日。そういえば、今年は鯉のぼりを全く見なかった。
 マンション暮らしで家から出ないから、というのはあるのだろうけど、みんな、そんな気分じゃない、それどころじゃない、のかもしれないなあ。

 久々に映画『グラディエーター』をDVDで鑑賞。僕はこの映画、大好きなのだ。ラッセル・クロウはかっこいいし、歴史もの、とくにギリシャ・ローマ史が舞台のものは昔から好きだった。
 しかし、10年ぶりくらいに観直してみると、「大好き」と言いながらも、僕のこの映画の記憶はかなり曖昧であることがわかった。主人公のマキシマスが仇である皇帝・コモドゥスと対決するまでの過程も、すっかり忘れてしまっていた。
 僕はこの映画で、「ザマの戦い」を再現しようとして、カルタゴ軍側のマキシマスたちが勝ってしまうシーンで、いつもニヤニヤしてしまう。歴史好きの、ちょっと意地の悪い優越感。
 
 この映画のラストで、最後、コロッセウムから運び出されるマキシマスを、観客が静寂のなか見送るシーンがある。前に観たときには、「ここは、『マキシマス!マキシマス!』という大歓声で送り出されるべきではないのか」と思ったのだが、今回は、やっぱりここはだれも何も言えなくなるほうがしっくりくるな、と納得した。
 しかし、あれだけマキシマスを応援し、皇帝にブーイングを浴びせたローマの民衆は、皇帝とマキシマスの死のあと、どうなったのだろうか。みんな「パンとサーカスがなくなってつまんねえな」と言っていたのではなかろうか。
 
 あのにっくき皇帝コモドゥスを演じているのが『ジョーカー』の主演・ホアキン・フェニックスなのだよなあ。
 『ジョーカー』後にみると、「ああ、コモドゥスも親に愛されなかった哀れな人間ではあったのだな」みたいなことも思う。
 まあでも、哀れだろうがなんだろうが、やってはいけないことというのはある。


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