2021年3月8日。
新型コロナウイルスの影響で公開延期となっていた『シン・エヴァンゲリオン劇場版』の公開日は、月曜日になった。
おそらく、週末封切にすると、映画館が大混雑して密になるのを危惧してこういう日程になったのだと思うが、ネット、とくにTwitterのタイムラインをみると、僕がフォローしているなかでも、かなりたくさんの人が公開日に観に行ったようだ。
月曜日だぞ!と言いたいところなのだが、昔よりも、みんな平日に休みをとりやすくなったり、早く帰れるようになった、ということではあるのだろう。
僕はまあ、もう少し喧騒がおさまってから、のんびり観ようかな、『破』『Q』はまだ復習していないし……と思っていたのだけれど、SNS等では早くも「ネタバレ問題」が発生しているようだ。「ネタバレを食らわないように、早く観ておかざるをえない」というのも、SNS時代ならでは、だよなあ。
映画や本の紹介というのは難しいところがあって、「この作品には〇分××秒に大どんでん返しが!」というキャッチコピーがついていると、こちらも「どうせどんでん返しが起こるんだろ」と身構えてしまって、意外性がなくなってしまう。でも、配給側としては、それがセールスポイントなので、アピールしたい。『シン・エヴァンゲリオン劇場版』は、観た人の多くが「ネタバレしたくないので、内容には触れたくない」と書いていて、この作品って、愛され、大切にされてきたのだなあ、と思う。まあでも、この時点で、少なくとも順風満帆なハッピーエンド、みたいな話じゃないな、ということは予測できるよなあ。そんな順風満帆のエヴァンゲリオンなど、誰も期待していないだろうけど。
観たい、が、観たらたぶん終わってしまう。
Twitterで、誰かが「40~50代くらいの人たちが、落とし前をつける、みたいな表情で観客席に座っていた」と書いていた。
わかるなあ、それ。
ここまで辿り着くまでに、自分の人生からいなくなってしまった人たちのことを、僕もきっと思い出す。
そして、まだ「思い出す側」にいることを実感するのだ。
IPOで、久々のダイレクト当選。が、当選したのは、あのウイングアーク1stだった。まあ、世の中そんなものだよね。縁起物だと思って、損失覚悟で買う。