じっぽ当直日誌・スーパーマイルド@はてな

『さるさる日記』から続く、中年内科医の日常日記。これまでの分はこちら。http://touchoku.jugem.jp

「ウイングアーク1st」の株式上場日に起こったサプライズ


 3月も半分が過ぎた。春物のちょっと良い服を買おうと思ってあれこれネットで検索していたら、今から買ってもねえ、という時期になってしまってやっぱりやめる。そんなことを繰り返している人生だ。

 今日は、久しぶりにIPO(新規公開株)のネット抽選で当選した「ウイングアーク1st」の上場日。この銘柄、ネットでの前評判はかなりネガティブなもので、初値は公募価格割れ、良くて公募同値か微益くらいだと言われていた。そもそもこれが3度目の上場チャレンジで、2回上場キャンセル後の3回目ははじめてらしい。そりゃヤバいとみんな思うよね。「ウイングアーク」が上場しようとすると地合い(相場の流れ、方向性)が悪化する、と、疫病神のように、さんざんネットでネタにもされていた。

 僕もこの会社を高く評価していたというよりは、こういう銘柄だったからこそ珍しく抽選に当たったし、当選辞退するとペナルティがある証券会社だったので、1万円くらいなら「上場日にドキドキできる権利代」みたいなものだと割り切って購入したのだ。そうは言ったものの、覚悟していたつもりでも、実際に初値が買った価格より安い(公募割れ)だと、けっこう精神的にダメージを受けるものなのだが。

 値段がついた時点で売却するという「初値売り」にしておいて、昼休みに結果を確認したのだが、なんと、公募価格1590円だったのが、初値2000円!いまの株式市場の状況なら、1万円くらいプラスにならないかなあ、と淡く期待していたのが、4万円あまりの上昇で嬉しいサプライズとなった。税金とか手数料を引くと3万円ちょっとの利益なのだが、それでも予想外の臨時収入。「株はわからない」と、だいたいやられたときに思うのだが、今回は、ホクホクしながらそうつぶやいた。

 結局のところは、相場というのは、個人の見極める能力よりも、いつ買うか、どんな時代に買うか、に尽きるのではないか、という気がする。正直、今から参入しても、そんなに伸びしろはなさそうだし、投資とかをやっていると、やたらと自慢ばかりしている人(それも、「環境」に恵まれて、何もしなくても資産家の人たち)を大勢目の当たりにして、苛立つことも多いのだ。僕は最近、人が幸せになる唯一の方法は「他人と自分を比べないこと」ではないか、と考えているのだが、まあ、それが本当にできたら苦労しないよね。

 ネットとかでは、真偽不明のマウンティングをする人がけっこういて、ヒットポイントを削られてしまう。8割がたウソだろう、とみなしてはいるのだが、どの2割が本当なのかはわからない。「見たら負け」とあの時代に言った眞鍋かをりさんは偉かった。

 とりあえず、最近のテーマは「なるべく上機嫌に過ごす」なので、ウイングアークの大健闘に感謝しつつ、『エヴァンゲリオン・破』を半分観て寝た。初めて観た時には、「これは傑作だ!」と思ったのだが、あらためて観てみると、前半は水族館とか植物ばかりが印象に残る映画だ。


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