じっぽ当直日誌・スーパーマイルド@はてな

『さるさる日記』から続く、中年内科医の日常日記。これまでの分はこちら。http://touchoku.jugem.jp

『劇場版 鬼滅の刃 無限列車編』が初めてテレビで放映された日


 金曜日は早番に夕方の待機があり、今週の土曜日は午後の当番で仕事。4週目は毎月憂鬱だ。
 仕事量としては、以前働いていた救急車が問答無用でやってくる病院とは段違いだし、緊張感もたいしたことはないはずなのだけれども。
 年々、予定外の仕事を急にやる、とか、緊急事態に対応する、という能力というか、気力が無くなってきているのを感じている。
 まだいちおう40代だし、大学で教授になるような人や会社で役員になる人は、これからが働き盛り、という年齢なのに。
 しかし、55歳で定年という時代だったら、その後の人生は長いだろうなあ。当時はそんなに長生きできなかったのだとしても。

 夜、やった仕事以上になんだかくたびれて帰宅したのだが、なんとかがんばって『Fit Boxing 2』3日目。
 初日は「まあ、このくらいならやれそうだな」と思っていたのだが、2日目からデイリートレーニングのメニューもボリュームも大幅に増えて、ちょっと待ってくれ……という感じ。もちろんトレーナーのカレンさんは待ってはくれないので、へなちょこパンチを連発し、本当にこれでいいのか、と思いつつ、なんとか最後まで終えた。230kcalくらい消費したのだが、体重計に乗って落胆。そう簡単に結果が出るものじゃないというのはわかっているのだが。ただ、こうして運動を自分に課していると、せっかく消費したカロリーを増やしたくない、ということで、間食や清涼飲料水をセーブしやすい。そして、疲れてあまり食欲がわかない。スポーツ慣れしている人は「動くとお腹が空く」のだろうけど、僕のような運動に縁がない人間は、きついからもう食べたくない、となってしまうのだ。

 『劇場版 鬼滅の刃 無限列車編』が初めてのテレビ放映。新型コロナ禍のなかで、史上最高の興収を達成した映画で、いまの子供たちは、将来、「あのコロナの時代」を思い出すときに、『鬼滅』や『煉獄さん』を一緒に心に浮かべるのではなかろうか。
 家にはブルーレイ版があるのだが、子供たちはテレビを全集中で観ていた。テレビの影響力低下が指摘されているけれど、「みんなと同じ時間に観たい」というのは、これからも続いていくのかもしれない。しかしたしかにCM多かったな……この時代に、これだけスポンサーがつく映画のテレビ放映というのもすごいのだが。
 『鬼滅の刃』を観ていると、これだけ「自分をいちばん大切にするべき」という個人主義が語られる時代になっても、多くの人が「自分を犠牲にしてみんなを助けるドラマ」に魅了されている、ということが意外でもある。でも、やっぱり煉獄さんはいい。