じっぽ当直日誌・スーパーマイルド@はてな

『さるさる日記』から続く、中年内科医の日常日記。これまでの分はこちら。http://touchoku.jugem.jp

歯医者で手鏡を持たされる中年男の悲劇について


 ついに2月も最終日。さいきん出費が多いので2月は節約しよう、と頑張ってみたのだが、結果的には、予想外の大きな出費がいくつかあって、むしろ赤字になりそうなくらいだった。車もかなり長い間乗ってきたので、そろそろ、という感じではあるのだが、車を1台買うためにどのくらい働かなくてはならないかを想像すると、なんだかもうウンザリしてしまう。最近車が高くなってもいるそうだし。

 定期メンテナンスのために歯医者に行った。今日の担当の衛生士さんは、言葉遣いも仕事も丁寧なのだが、けっこう時間がかかる人だった。
 毎回思うのだが、手鏡を持たされ、自分の口の中を見せられるのはかなり憂鬱だ。橋本環奈さんとか新垣結衣さんの口元なら、歯医者の診察台の上でも見てウットリできそうなものだが、50のオッサンの朝剃ったヒゲも生えかけていて歯もガタガタの口元をわざわざ自分で見なければならないのは本当に辛い。何の拷問なんだろうかこれは。
「磨き残しがありますねー、時間をかけて丁寧に歯磨きしてくださいねー」
 言いたいことはわかったから、もうこの手鏡おっさんの口元地獄から解放してほしいよ。大体、自分でうまく磨けないから、こうして毎月通ってお金を払って歯石を取ってもらい、確認もしてもらっているのに。まあ、内科を病気で受診しているのに医者に説教されている患者も、きっと内心は似たようなものなんだろうな。さっさと薬出せよ、みたいな。自分がサービスの受け手になってみると、けっこう考えるところが多い。

 野球のWBC日本代表に選ばれていた鈴木誠也選手が、脇腹の違和感で出場辞退とのこと。誠也がいないなんて、今年のカープはどうなるんだ!と一瞬不安になったあとで、いや、もう昨シーズンからメジャーリーグカブス)に移籍していたのだな、と思い出した。未練がましいというか、結局僕はカープが良ければそれでいいのかなあ、というか。鈴木誠也には、メジャーリーグ2年目でさらに成績を上げてほしい。もらっている年俸や待遇、昨シーズンは移籍が決まってから開幕までの期間が短く、新型コロナウイルスの運営への影響や誠也自身の怪我もあって、「今年はまず環境に慣れてくれれば」とチーム側も考えていたはずだ。逆に、今年は周りが求めるレベルも去年よりはずっと高くなるはず。それを考えると、日本代表のために無理はするべきではないだろう。年俸が高い、というのは、喜ばしいことであるのと同時に、より大きな責任を負うことでもあるのだ。

 25時くらいに就寝。なんだかゲームをやる時間もうまくやりくりできない。


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