じっぽ当直日誌・スーパーマイルド@はてな

『さるさる日記』から続く、中年内科医の日常日記。これまでの分はこちら。http://touchoku.jugem.jp

朝起きてスマートフォンを確認すると、高畑勲監督の訃報が表示されていた。

 終日雨模様。夜はけっこう寒かった。
 朝起きてスマートフォンを確認すると、高畑勲監督の訃報が表示されていた。
 享年82歳。
 アニメーションの世界に偉大な足跡を残した人だし、寂しくはあるけれど、最初に思ったのは『かぐや姫の物語』を完成させたあとで、良かったなあ、ということだった。
 そして、親交が深く、尊敬しているというカナダのアニメーション監督、フレデリック・パックさんの家に、高畑さんが『かぐや姫の物語』を持参して、観てもらったときのことを思い出した。
 そのとき、フレデリック・パックさんは病で衰弱していて、もう長くない状態だったのだけれど、高畑さんは、彼に、自分の新作を少しでも良いから、観てほしかったのだ。
 ひとりひとりの作家は退場していっても、アニメーションという文化は受け継がれつづけている。
 高畑さんは逝ってしまったけれど、バトンは、確実に次の世代に受け継がれているはず。
 そして、宮崎駿高畑勲はあまりにも偉大になりすぎてしまって、その後継者になるというのは、とても難しいことだろうな、とも思う。