じっぽ当直日誌・スーパーマイルド@はてな

『さるさる日記』から続く、中年内科医の日常日記。これまでの分はこちら。http://touchoku.jugem.jp

新型コロナに振り回された2023年最初の1ヶ月だった。


 2023年の最初の1ヶ月も、もう最終日。
 ひたすら『ポケモン』をやっていた年末年始から、もうそんなに経ってしまったのか。病棟の新型コロナウイルス感染はだいぶ落ち着いてきたし、外来に検査を受けにくる人も減ってきた。でも、そろそろこれで終わりだろう、と何度も思ってはまた感染者が増え、の繰り返しだからなあ。
 5類に変更されれば、保健所の負担はだいぶ減るとは思うのだが、これまでの新型コロナの感染力の強さを考えると、僕が働いているような高齢者や弱っている人が多い病院では、今後も厳格に感染予防対策が必要になるだろう。
 それはそれで、病院の外の世界とのギャップで苦労しそうな気もする。
 なんで面会できないんだ、と言う人も出てくるだろうし。

 感染予防だ、命を守る行動を、というのが世間の趨勢だった時期は、大切な人の死に目に会えなくてもみんな受け入れていたのは、僕にとっては正直意外でもあった。
 「最期くらい会わせてくれ!」と抗議してくる人もほとんどいなかったのだ。

 人間というのは、それが「決まり」になったり、「みんながそうしている」という状況になったりすれば、けっこう抵抗なく、それまでの「常識」を捨ててしまえるものなのかもしれない。

 MARUZEN&ジュンク堂書店 渋谷店が、東急百貨店本店の営業終了とともに閉店、というお知らせがTwitterで流れてきた。僕は何度かしか行ったことがないけれども、東京で大きなリアル書店に行くのは数少ない楽しみのひとつなので、寂しい限りだ。
 TSUTAYAをみていると、レンタルDVDやテレビゲームのパッケージ販売が厳しくなっているなかで、リアル書店として生き残りを狙っているように思うのだが、雑誌が売れない時代だし、リアル書店も厳しいよなあ。
 それでも、レンタルDVDなどと比べれば、紙の本は、一定の割合で利用され続けていくのではないかと思う。Kindle版が出ていても、Kindleで読むことに最適化されていない本も多いし。

 なんだか疲れが溜まっていて、ゲームもやらず本も読まず、YouTubeを少しだけ観て24時前に就寝。


fujipon.hatenablog.com