じっぽ当直日誌・スーパーマイルド@はてな

『さるさる日記』から続く、中年内科医の日常日記。これまでの分はこちら。http://touchoku.jugem.jp

『カルテット』での吉岡里帆さんのドヤ顔演技は、誰も幸せにしていないのでは……

 2月14日、バレンタインデー。
 若い頃は、「義理チョコなんていらねえよ」と思っていたのだが、さすがに40も過ぎると、どうせ貰うのであれば、多少なりとも嬉しそうにもらってみせるのが大人の度量ってやつだよな、という気持ちにはなる。しかし、こちらがそんなふうにウェルカムな体制を整えると、なぜか急激にもらえなくなるのだよなあ。いや、お返ししなくて良いのは、正直助かるのだけどさ。
 ハロウィンに経済規模で抜かれた、というバレンタインデーだが、現在でも「義理以外の本気の告白」の役割を果たしているのだろうか。携帯電話、いや、スマートフォンでLINEとかできるようになってからは、マンツーマンのコミュニケーションって、本当に手軽になったから。

 夜、『カルテット』第5話。
 今日で第1部が終わる、というふれこみだったので、どんな劇的な展開になるのかと期待していたのだが、そういうこと、だったのか。
 個人的には、吉岡里帆さんの舞台演劇っぽいセリフがどうも不快だった。
 ああいう、「夫婦に愛情なんて無いですよ!」みたいなのは、それを役者に直接言わせるのではなくて、演技で観客に感じさせるのが、ドラマってやつじゃないのかね。
 「どうだ、こんな感じ悪い『世の中の真理』を堂々と言ってやったぜ!」というのが、このドラマの魅力でもあり、観ていて厭になるところでもある。
 今回は、あの「楽器を弾いたフリ」という仕事をどうするか?というのが僕にとっては最も考えさせられたところで、僕なら、若干ふて腐れながらも「口パク(というか、演奏しているフリ、というのは何と言うのだろう?)」をしていたと思う。
 それは、観客に対して不誠実、なのかもしれないけれど、そこで告発しても、誰も幸せにはならない気もするしなあ。
 まあ、だから僕は「三流」なんだろうな。
 あの場面で、「ステージに出ない」選択ができるのは、たしかに「一流」か「四流」に違いない。

 これ、来週からどうなるのだろうか?
 まさか、『クインテット』に……?
 ああ、Eテレで、そのタイトルの子供向け番組を長い間やっていたな。

 ちょっと体調が悪く、24時に就寝。


クインティ

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